東山駅 後編 5月10日放送
◆駅名 東山駅(ひがしやまえき)
◆所在地 茅部郡森町
◆アクセス 札幌から列車で約3時間
◆歴史
1941年 業務用の施設(信号場)として開業
1987年 国鉄民営化の際、「駅」となる
◆秘境駅ポイント
(1)出入り口が線路脇の小道
⇒通過列車の轟音と突風を間近で感じられる
(2)ホームが古い枕木でできている
(3)70年前まで存在した鉄橋の跡がある
◆周辺情報
・徒歩10分圏内に民家が4軒
・駒ケ岳木炭を製造する工房がある
⇒直売だとマージンがかからないので安い
秘境駅トラベラー、コラアゲンはいごうまんが、訪れているのは、
道南のランドマーク駒ケ岳の麓に位置し、枕木で出来たホームが特徴の東山駅です。
今回は、駅の周辺情報を求め、探検しました。
駅から歩いて10分の所で発見したのが、「炭焼き工房」。
なんと、東山駅周辺は、木炭の名産地なのです。
駒ケ岳の土壌には、水はけのよい火山灰が多く含まれています。
そのため、水分を充分にとることができず、硬い木が育つのです。
駒ケ岳で育まれた、硬い木で作られる木炭は、
火力が強く、長持ちするのです。
そして、この工房を営む幾良(いくら)さんご夫婦に、
東山駅の昔の様子を教えて頂きました。
停車する列車は、現在、一日、上下線各4本ずつしかありませんが、
昭和30年代には、1時間に1本は列車があったそうです。
さらに、お母さんが嫁いできた35年前、
駅前の鉄道林は、まだ、苗木で膝くらいの高さだったそうです。
お母さんは、鉄道林を見る度に、月日の流れを感じるそうです。
ホームが枕木、
駒ケ岳が育む、良質な木で作られる木炭、
月日の流れを感じられる鉄道林、
そんな、「木」がキーワードなった東山駅について
コラアゲンはいごうまんは、こんな句を詠みました。
東山
ひきょうなくらい
木(気)が温い
18;22、終電に乗車し、東山駅を後にしたコラアゲン。