蕨岱駅 前編 4月19日放送
◆駅名 蕨岱駅(わらびたいえき)
◆所在地 山越郡長万部町
◆歴史 明治37年 開業
昭和62年 駅舎を取り壊し、現在の待合室が設置される
◆設備など
待合室…あり(貨車を改造したもの、結構広くきれい)
トイレ…なし(近隣にもありません)
駅ノート…あり
周辺の民家…2軒(かつては駅前に商店らしきものがあったようです)
◆注目ポイント
(1)ホームが非常に長い!
(2)かわいらしい貨車が待合室になっている
◆みどころ
※来週ご紹介します!お楽しみに!
道南・長万部町の山奥にぽつんと佇む、かわいらしい貨車。
それが今回の秘境駅「蕨岱駅」です。
グリーンとイエローのツートーンで塗り分けられた外観は
真っ白い雪とのコントラストが非常に印象的。
コラアゲンも一目ぼれしてしまったようで、
ノリノリで調査を始めます。
(1)ホームが非常に長い!
駅を歩いてみて、とにかく気になるのがホームの長さ。
歩幅で測ってみると147歩(≒147メートル)もあり、
札幌テレビ塔の高さといい勝負なのです!
山奥にあり、利用客もほぼゼロとみられるこの駅に
停車するのはワンマンの1両列車...
なぜこんな立派な施設が必要なんでしょうか?
この疑問を解決するべく、駅の周辺を歩き回った所
商店跡(現在は営業していません)と民家らしき建物を発見し
さっそく聞き込み調査を行ってみると...
生まれも育ちも蕨岱、という
写真好きのおじいさん、宮森さんと出会うことができ、
いろいろなお話を聞かせてくれました。
かつて札幌から函館に向かうためには
現在の室蘭経由ではなく、小樽からニセコを経由する「山線」が主流だったそうです。
当時は蒸気機関車がたくさんの乗客を乗せ、長い編成の客車を引いていました。
蕨岱駅のホームが147メートルもあるのはその名残だったのです。
(2)かわいらしい貨車が待合室になっている
1904年(明治37年)に開業した蕨岱駅は
以前は大きな駅舎を持っていました。
しかし、函館への幹線が室蘭経由になってからは「山線」の
乗客は激減し、1988年(昭和63年)に惜しまれつつも
駅舎は取り壊され、現在の姿となったようです。
宮森さんは写真がご趣味ということだったので
その後、駅へご同行いただき、おすすめのアングルから
一緒に写真を撮影したコラアゲンでした。