北海道政への関心の低下か 過去最低の投票率の中「圧倒的勝利」の鈴木道政...「真価の問われる4年」に
2023/04/10(月) 18:25|HTBニュース 掲載
北海道と札幌市の未来を託されたのはともに現職の知事と市長でした。
■ケーキを食べる鈴木直道さん:
「うん、うまい!」
およそ170万票を集めて知事に再選した鈴木直道さん。
その得票率は75パーセントを超え圧倒的勝利をおさめました。
■鈴木直道さん:
「皆さんが投票所に足を運んで私の名前を書いてくれたという重みは身が引き締まる思いですし、/しっかり頑張っていきたい」
■道民:
「育児でバタバタしていて行きたかったけど行けなかったです。」
「僕はいっていないです/行ってもいかなくてもちょっと同じかなという感じがします」
投票率が51・7パーセントと過去最低を記録した今回の知事選。道政への関心の低下に歯止めがかかりません。今回の選挙戦では、泊原発の再稼働やいわゆる「核のごみ」の最終処分場選定に向けた概要調査に進むのかなど、賛否が分れる課題について具体的な議論はほとんどありませんでした。
■寿都での街頭演説:
「寿都のみなさん、北海道知事候補の鈴木直道でございます。」
先週月曜日、「核のごみ」の処分場選定を巡り文献調査が進む後志の寿都町で演説を行った鈴木さん。
ここでも「核のごみ」には触れず、次世代半導体の国産化を目指す「ラピダス」が千歳市に進出することなどをアピールしました。
■鈴木直道さん:
「雇用が生まれる、飯の食い口が生まれるんです。これをぜひ私にやらせていただきたい。」
■寿都町民:
「(核のごみは)大変な問題なんですけれど、やっぱりそこら辺が、まだちゃんと捉えられていないというか...」
こうした17日間にわたる選挙戦を振り返り野党側は...
■立憲・逢坂誠二道連代表:
「現職の知事はあまり積極的に政策の発信はされなかったのではないかという印象を持っています。」
HTBでは、鈴木さんに原発再稼働など政策について考えを聞くためインタビューと番組出演を申し込みましたが、「後日、記者会見でお答えしたい」として、個別政策に関する質問には応じない考えを示しました。
■北大・佐々田博教教授:
「非常に消極的な姿勢であるし、選挙の中で具体的に政策を打ち出してその是非を問うというのが民主主義であったり、選挙の一番大事な意義だと思う。それをちょっと無責任に放棄されたというような気がします。」
向き合うべき課題が山積する中で2期目を迎える鈴木道政。新型コロナに奔走された1期目とは異なりその手腕が問われます。
■北大・佐々田博教教授:
「これまで先送りにしてきたような課題に決断を下さないといけない時が来る。」
「知事の真価が問われる4年間になると思います。」