統一地方選後半戦 北海道夕張市長選は現職と新人の一騎打ち 破綻後人口半減のマチ...奮闘する市民は
2023/04/18(火) 20:06|HTBニュース 掲載
統一地方選挙の後半戦では北海道内で11の市長選挙も行われています。 「借金」完済を目指している夕張市の市長選挙は現職と新人の一騎打ちとなっています。
■菅大臣(2007年):
「同意書です、ぜひ頑張ってください。」
財政が破綻し、2007年に財政再建団体となった夕張市。353億円の国への借金は、4年後(2027年)の3月までにすべて返済される見通しです。
人口は財政破綻当時から半減しおよそ6700人。
高齢化率は最新データで道内の市町村では最も高い54%です。
■夕張市民(80代):
「若い人たちのためになんとかこのマチ活気づけなきゃなんないね」
こうした事態を打開しようと奮闘する市民もいます。
農園を営む元澤洋さんです。
■小野農園・元澤洋さん:
「嘆くだけでなくなにか楽しいことできないかと。」
元澤さんが生産するそば粉を使った、タコス。
夕張高校の生徒と共同で開発し、今年3月に道の駅で販売をはじめました。
■小野農園・元澤洋さん:
「一緒に学生とともに盛り上がってくる感じがすごく、まだまだ若い人捨てたもんじゃないなというのを感じました。」
その、夕張市の市長選挙は現職と新人の一騎打ちです。
自民と立憲が推薦する無所属の現職・厚谷司さん。
元・市の職員で無所属の新人・佐藤学さんの2人です。
2019年まで鈴木直道知事が市長を務めていた夕張市。
厚谷さんはその後任として市議会議員から転身して市長に初当選。
一方、佐藤さんは鈴木市政の時には市の職員としてマチの再生計画づくりに携わってきました。
先週開かれた公開討論会にはおよそ200人の市民が集まりました。
■討論会にて・厚谷司さん:
「財政再生計画が終了したあと、しっかりと市民のみなさんに道しるべを示すべく計画を早期に」
■討論会にて・佐藤学さん:
「小さな集まりや地域で起きている現場に出向いて直接話を聞く」
【スタジオ】
夕張市長選を含む統一地方選挙後半戦の投開票日は次の日曜日、23日です。