「北海道内一の人口減少」の対策は...函館市は現職と元部下の一騎打ち 統一地方選後半戦
2023/04/17(月) 20:00|HTBニュース 掲載
統一地方選・後半戦が16日スタートし北海道内の8つの市で選挙戦となっています。 中でも注目を集めているのは現職と元部下の一騎打ちとなっている函館市長選挙です。
■工藤寿樹候補(無所属・現自民・公明推薦):
「函館の元気を取り戻してまいりたいというふうに思います。」「私は、函館再生のために、初心に立ち返って、戦う市長になります。」
現職の工藤寿樹さん。今回の選挙を「最後の戦い」として、観光業の再生や学校給食費への公費負担制度の導入などを公約に掲げ3期12年の実績をアピールします。
16日から市内中心部を走り回り昼食の時間はわずか15分。
事務所でお弁当を食べながらすでに手ごたえを感じていると話します。
■工藤寿樹候補:
「手を振ってくれる人が車も窓も多かった。いつもこんなに初日からはないな・・・」
■大泉潤候補(無所属・新):
「もう函館は変わらない、閉塞する時代は終わらない。大丈夫です、リーダーが変われば、街が変わります。」
対するのは新人で元・函館市幹部の大泉潤さん。
大泉さんは工藤市政で秘書課長や保健福祉部長を務めた元・部下に当たります。
2022年7月に出馬を表明した大泉さんは、「進化する函館」をスローガンに第2子以降の保育料無償化や五稜郭の世界遺産登録などを公約に掲げています。16日は道の駅のレストランで昼食休憩。普段は昼食を食べないという大泉さん。体力が必要な選挙期間に向けて事前に体を慣らしたといいます。
■大泉潤候補:
「Q合間に食べると一息つける?まちがいないですね、一息付けますね、またおいしいから。」
函館市長選の最大の争点は急激な人口減少問題です。
函館市の人口は2021年の1年間で3785人減少。
道内の自治体の中では最悪の減少ペースでした。
市内でも特に人口減少が激しいのが函館山のふもとに位置する西部地区。
風情ある街並みが、観光客には人気のエリアですが1980年にはおよそ4万4000人だった人口は現在はおよそ1万7000人まで減っています。
■商店関係者:
「この辺は人口が減って、昔から見たら段違い。」
■商店関係者:
「地方から来た人が【函館はいいところ】【住みやすい】って言うけれども、住んでる人にとってはあまり...」
17日、候補者2人はその西部地区に立っていました。
■大泉潤候補:
「雇用を拡大する、企業誘致にも本腰を入れてまいります。若い人に選んでもらえるように、仕事を作っていかなければなりません。」
大泉さんが街頭演説を終え出発しようとしたそのとき...。
■やって来る工藤候補の街宣車:
「工藤寿樹でございます」
■去っていく大泉候補の街宣車:
「ありがとうございます。」
そのすぐ後に工藤さんがやってくる場面も...。
■工藤寿樹候補:
「函館の若者は住みたがらないけれど外からの人がかえってこっち(西部地区)に住みついていろいろな事業を始めているので、それをもっとやりやすいように壊すもの壊して古い建物などを整理して建物を建てられるような状況にしていかなければならない。」
人口減少のほかにも水産業の不振など課題が山積みの函館市政。市民が託す一票が次のトップを決めます。
【スタジオ】
函館市長選挙を含む道内8つの市長選は23日(日)に投開票されます。